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マヌカハニーのグリホサートについて考える

更新日:2021年6月29日



今回はマヌカハニーと食品に関わる少し考えさせられる話題をご紹介したいと思います。


2020年7月にニュージーランド産の一部のマヌカハニーを含むはちみつから「グリホサート」が検出されたというニュースがありました。これはニュージーランドの第一次産業省が、全国からはちみつのサンプルを集め、グリホサートの残留を調査した報告書によるものです。


グリホサートは「ラウンドアップ」などの商品名で世界中で最も使われている除草剤の主成分で、日本でも農業や家庭菜園などでも日常的に使われていますが、人体や環境への悪影響が次々と明らかになるにつれ、世界では規制強化が進んでいます。


ニュージーランド政府のグリホサートに特化した残留農薬調査は、2017/2018年と2018/2019年の期間にわたり行われました。


2020年1月に発表されたニュージーランド食品安全局の検査報告(New Zealand National Chemical Residues Programme Report)によると、1回目は全土からクローバー、マヌカなどさまざまな花のはちみつから300のサンプルを集めて検査が行われました。その結果、全体の22.3%にあたる67検体からグリホサートが検出され、そのうち、国内の基準値を超えたのは1.7%未満でしたが、いずれも市販品としての製品ではなく精製前の原料の検体でした。


2回目は、ニュージーランドの主力産業製品である国内で販売されるモノフローラルまたはマルチフローラルのマヌカハニー製品(市販品)を対象とし、、60個のサンプルを集めて検査。18.3%にあたる11検体からグリホサートが検出されましたが、基準値を超えたものはありませんでした。 この報告を受けて、日本でもニュージーランド産のはちみつに対する検疫が強化され、2020年10月と12月に、日本の基準を上回るグリホサートが検出されました。いずれもニュージーランドの基準値内でしたが、日本のグリホサート残留基準値は10倍厳しいのです(ニュージーランドの基準0.1ppmに対し、日本は0.01ppm。ちなみにEUは0.05ppm)。2021年1月には、日本の検疫でニュージーランド産のはちみつすべてに検査が課されることになり、ニュージーランドでも、日本へ輸出するはちみつには日本の基準に合わせた厳しい検査が義務付けられるようになりました。



安全なウィルダネス・マヌカハニー


ウィルダネス・バレー・マヌカハニーの生産は森を守り生態系を保護する活動を通し行われており、検査機関から「グリホサートが含まれていない」旨の証明書が発行されておりますので、安心してお召し上がりいただけます。


※ニュージーランドで「<0.010(0.010未満)」という表現は、グリホサート未検出を意味します。





食品によって大きく異なるグリホサート残留基準値


今回のニュージーランド産はちみつのように、海外から輸入される食品は厳格に検査され、グリホサートが検出されればニュースにもなる一方、日本でもグリホサートは広く利用されているにもかかわらず国産はちみつの残留農薬に関する調査報告はなく、ほとんど実態が明らかにされていません。


また、日本ではその他の食品に対しても残留農薬を検査する体制や検査結果の報告は一般的ではありません。

さらに、厳格な残留基準値が課せられている食品がある一方、大幅に残留基準値が引き下げられている食品がある事も注目すべき点です。

2017年に厚生労働省が出した「食品、添加物等の規格基準を改正する件について」という通達によると、小麦のグリホサート残留基準値が5.0ppmから30ppmに、ライ麦も0.2ppmから30ppmに、大麦も20ppmから30ppmにそれぞれ大幅に緩和されているのです。30ppmというのはマヌカハニーのグリホサート残留基準値0.01ppmの3,000倍に相当しますから如何に食品によって残留基準値が大きく異なるかがわかります。


こうした日本の輸入食品と国産食品に対するダブルスタンダード、そして食品によって大きく異なる農薬残留基準値は、私たちの食品選びの判断基準として大きな不安を残しています。


私たちが日々の買い物に何を「選ぶ」かは健康のみならず第一次産業や、豊かな自然環境を守ることにつながります。


ご自身で考えて、選んでいきましょう。

 

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